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「葉山災害ボランティアネットワーク」は神奈川県葉山町で「明日起きてもおかしくない大災害」に備えて、災害ボランティアに関する様々な学習・訓練・支援活動を行っているボランティアの団体です。

「神奈川県地震対策フォーラム」に参加しました。

先日(2月3日)横浜の神奈川県民ホールで「神奈川県地震対策フォーラム」という催しが開催され、葉山災害ボランティアネット準備会のメンバーも4名参加しました。

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テーマは「災害発生時における地域力の発揮」というもので、神奈川県災害ボランティアセンター(KSVN)、遠野まごころネット、県保健福祉局、はだの災害ボランティアネットワークといった団体から代表が参加してパネルディスカッションが行われました。

話は多岐にわたって、とても役に立つお話をいっぱい聞けましたが、全部は紹介できないので一部印象に残った話だけをいくつかご紹介させていただきます。
(一応お断りしておきますが、これは公的な機関によるオフィシャルな情報を紹介するものではありません。あくまで一人の参加者の印象記です)

<自助>に関して
災害時においては、まずは生き延びること!怪我をしたらその時点で助けたい人も助けられなくなる。阪神淡路大震災の時の死亡原因の第一位は「倒壊」によるもの(83.3%)。自宅の耐震補強と家具の転倒防止は重要な自助努力のひとつ。特に昭和56年以前に建築された家の耐震補強は重要。

昨年の東日本大震災での死亡原因第一はむろん津波によるもの(92.4%)
私たちが昨年お世話になった「遠野まごころネット」の多田理事長は、「津波てんでんこ」という言葉があるが、それぞれがてんでんばらばらに逃げるという意味もあるのだけど、今回の震災で解ったのは、逃げろ、と言われたら逃げる。行くぞ、と言われたら行く、というように、災害に際して「気持ちをてんでんこにしない事」でもあると仰ったことが印象的でした。

避難所に避難した人の多くが、普段服用している薬の名前、量など、まったく解らない状態だった。これでは避難所に薬が届いても処方できない。

<共助>に関して
地域の人が地域の人をケアする事が大事。
災害が起きた時にはまずは自分の身の安全。次に大事な人を連れて、すぐ!逃げる。
住んでいる町のことを、よく知っておくことは大事。故事来歴に含まれる過去の災害に関する言い伝えなども多い。町歩き訓練などで防災マップを準備しよう。

東日本大震災では、当初被災者自身が避難所のリーダーをやらねばならなかった。それを何か月も続けるのは肉体的にも精神的にも無理。避難所には100人いるのに毛布は10枚しかない。それをどう分けるのか?といった難しい判断の連続。大量の炊き出しを毎日3食作り続けるのもとても大変なこと。

今回は公的な支援が行き届くようになるのに2か月かかった。その時期をどう乗り越えるのか?普段の訓練・準備をきちんとやってイメージをつかんでおくしかない。はだの災害ボランティアセンターでは年に数回、災害時のボランティアセンターの立ち上げ訓練をおこなっているそうです。

その他、とてもリアルな話も聞けました。
避難所で一番大事なのは、どんな人がどれだけいるのか?を把握すること。
物品管理のリーダーは権力者になりやすい。
みんな疲れているからやることが乱暴になる。
それをどう防ぐのかは、サブリーダーを複数置くとか、考えておいたほうが良い。
弱者の声をどう拾うのか?それが大事。
最初は強力なリーダーが必要なのも事実。
落ち着いたら民主的自治に移行するのが理想的。
<公>に入ってもらうとうまく行きやすい。

<公助>に関して
東日本大震災では、非常に広範囲な被害となり、行政に携わる職員たちも被害者となったわけで、行政が一時期機能しなくなった時期があった。県の中央には物は沢山届いているのに、地域末端までものが届かなかった。

東京・神奈川などが今回くらいの大災害に見舞われたら、地域に人は入れなくなる可能性もある。数百万人規模になる帰宅困難者が避難所機能を圧迫してしまう可能性もある。

以上、<公>の話が少なかったのが残念でしたが、葉山が被災地になったら?というテーマを掲げる我々にとって、とても参考となる話が聞けました。

結論的に言えば、

災害発生時には自助で生き延びて、
困難な時期を共助で支えあい、
公助の到着を待つ


という事のようです。



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  1. 2012/02/08(水) 13:04:06|
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